こんにちは、Twilifeです。
前回の記事では、私たちがポーターズペイントを選んだ理由や、DIYに必須の道具についてお話ししました。
今回は後編として、実際に我が家で採用した「3つのテクスチャ(質感)」の違いや、採用した色、綺麗に仕上げるための塗り方のコツ、そして難易度の高いライムウォッシュの補修方法について詳しく解説します。
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テクスチャとカラー
我が家は、場所の用途や出したい雰囲気に合わせて、3種類のテクスチャと7色のカラーを使い分けました。

天井がストーンペイントコースです
それぞれの塗料は、塗装するときの「重さ(塗料の伸びにくさ)」が大きく異なります。
スイスイと滑らかに塗れた順から並べると、以下のようになります。
ライムウォッシュ < エッグシェル < シーラー(下地材) < ストーンペイントコース
ストーンペイントは腕がパンパンになりますが、ライムウォッシュは水のように軽く塗れました。
ストーンペイントコース
【採用箇所】1Fの壁・天井、2F廊下の壁・天井
【カラー】FLAX(やや赤みのあるベージュ)


塗料の中に粗い石英の粒が入っていて、光が当たると大きく陰影ができる塗料です。
塗り壁らしさが一番よく出るので、ザ・塗り壁にしたい!という方にはお勧めです。
そしてテクスチャ自体に凹凸がある分、多少の刷毛の抜け毛やゴミが付着しても目立たないので、仕上がりの面では初めての人に一番向いている塗料だと感じました。
部分的な塗り直し(タッチアップ)の跡が目立たないのも嬉しいポイントです。


ただ、塗り心地がもったりと重いだけでなく、塗料自体も物理的にずっしりと重たいのが特徴です。
特に我が家は1階リビングの天井高が2.8m、さらに階段の吹き抜け部分もあったため、足場台の上で重たい刷毛を振るう高所作業は、体力だけでなく恐怖心との戦いでもありました。
これから挑戦される方は、安全第一で、十分に気を付けて作業してくださいね。
翌日腕が上がらなくなるほどの重労働でしたが、塗り終えた時の達成感は何にも代えがたいものでしたし、いまだにいつ見ても感動できる仕上がりになりました。

エッグシェル
【採用箇所】キッチンの壁、ワークスペースの壁・天井
【カラー】FLAX、CHINA ROSE(ピンク)、NAPOLEON(青)、RATTAN(黄)、CAPER(緑)、VAN HELSING(黒)

その名の通り、卵の殻のような上品な艶が出る塗料。
表面がツルッとしていて水拭きができるため、汚れやすいキッチンや水回りに最適です。
実際にお掃除もすごく簡単で、汚れても絞ったタオルでさっと拭くだけで綺麗になります。



塗料自体はストーンペイントに比べて軽く、するすると滑らかに塗りやすいです。
しかし、ツルッと平坦に仕上がる分、刷毛の抜け毛や付着した細かなゴミ、下地の凹凸などを一番拾いやすいという繊細な一面も。
綺麗に仕上げるためには、塗装前のヤスリがけを念入りに行い、刷毛もこまめに洗って清潔な状態を保つことが不可欠でした。
特に2回目の塗装は刷毛目がそのまま仕上がりに直結するので、どういう見栄えにしたいかを考えながら刷毛目を作っていくのが楽しくもあり、難しい作業でした。
ライムウォッシュ
【採用箇所】キッチンのR壁、中庭周り、玄関
【カラー】NAVAJO(深みのあるベージュ)

石灰が含まれており、二酸化炭素と反応して白く浮き上がる(白華現象)ことで、独特のムラができる塗料。
ストーンペイントとは違い、光に当たらなくてもそれ自体でムラ感を楽しむことができるのが特徴で、私たちが一番憧れていた質感です。



塗る際の温度や湿度によって白華の仕上がりが全く変わるため、ムラ感をコントロールするのが最も難しい塗料でした。
色選びも難易度が高く、白華現象によって完全に乾くと、選んだカラーカードの色よりも2~3段階ほど明るく仕上がります。


同じ色に見えますよね!
私たちは同じ空間をストーンペイントやエッグシェルと塗り分けたため、担当者さんがそれぞれの色の配分を数字で細かく見てくれて、結果完璧に色が合ってくれてとても感謝しています。
塗り方と成功のコツ
塗装は、「養生 → シーラー(下塗り) → 本塗り1回目 → 本塗り2回目」という手順で進めます。


1. マステを貼る
私たちは、最初の2日間を丸々この養生作業に費やしました。
家中の塗装を終えて改めて断言できるのは、「塗装の完成度は、養生のクオリティで9割決まる」ということです。



2. マスカーで覆う
マステの上から、塗装面以外を保護するためのマスカーを重ねていきます。



3. コーキングで隙間を埋める
最後に、マステと壁の「1mmの隙間」にコーキング材を薄く指で塗り広げます。


※コーキングは薄く塗るのがポイントです!厚く塗ってしまうと、最後マステを剥がすときにマステが千切れて汚くなってしまいます。

(本番はこれからなのですが… 笑)
シーラーとヤスリがけ



下地のシーラーは、もったりとした質感で伸びにくく、かつ薄く塗り広げる必要があるため、刷毛に少しだけ付けて壁に擦り付けるように塗っていきます。
ここは結構力が必要で、両手を使って作業しました。




夫曰く信じられないくらい大変だったとのこと 笑
そして、塗るたびに固まった小さなゴミや毛を紙ヤスリで軽く削り落とすこと。
このひと手間で、仕上がりの滑らかさが変わります。


ストーンペイントの塗り方
【乾燥時間】表面乾燥:約2時間〜3時間
塗料自体が重たいため、刷毛先に軽く塗料を含ませて、少しずつ壁に伸ばしていくように塗ります。


石英の粒が偏らないように塗料をしっかり混ぜることをお勧めします。
ある程度雑に塗ってしまっても、テクスチャ自体に凹凸があるため、多少のアラは乾くと目立たなくなります。
刷毛の動きはクロスするような動きを中心に、刷毛目がランダムに出るように都度動きを替えるといい感じに仕上がるように思います。
もし1つの空間で複数のテクスチャを塗り分ける場合は、「ストーンペイントコースを最後に塗る」ことをお勧めします。
ストーンペイントには粗い石英の粒が入っているため、長時間塗っていると刷毛が激しく傷んでしまいます。
私たちも最後に塗ったのですが、終わる頃には刷毛がガビガビになって使い物にならなくなってしまいました。綺麗な刷毛が必要なエッグシェルやライムウォッシュを先に終わらせておくのが正解です。
エッグシェルの塗り方
【乾燥時間】表面乾燥:約2時間〜3時間
滑らかで伸びが良いので、塗る作業自体はスイスイ進みます。


しかし、ツルッと平坦に仕上がる分、刷毛の跡が残りやすいので、一定方向(縦・横など)に優しく刷毛を滑らせて整えるのがコツです。
また、下地の凹凸やゴミを一番拾いやすいため、事前のシーラー後のヤスリがけと、塗装中のゴミ取りが美しさの鍵になります。
刷毛の動きはストーンペイントコースと同様ですが、平坦な塗料なので丁寧目に刷毛目を作るように塗っていました。
ライムウォッシュの塗り方
【乾燥時間】完全乾燥:半日〜1日
塗料がシャビシャビで水っぽいため、液だれに要注意です。


刷毛の毛先に少しだけ塗料をつけ、壁に雲を描くようにいくつかブロックをつくり、それをつなぎ合わせるようにしていくと独特の美しいムラ感が生まれます。


雲は気持ち小さめにすると綺麗なムラが出るような気がします!
もし液だれしてしまったら、そのまま放置すると垂れた跡の形で白く浮き出て(白華して)しまうため、すぐに周囲に馴染ませるのが重要です。

刷毛のお手入れ

数日使っていると、塗料の重みで刷毛の毛がぴょんぴょん飛び出してきます。
そんな時は、固まった毛を思い切って根元から抜くか、ハサミでカットして整えます。
また、その日の終わりに金たわしで根元をゴシゴシ洗うと、蓄積した塗料の塊が取れて長持ちします。
部分補修の裏ワザ
色々塗った中でも一番苦戦したのはライムウォッシュ。
日中のカラッとした時間に塗った面は程よいムラ感になったのですが、夜の湿気が多い時間帯に塗ってしまったR壁は乾燥が遅れて白華が上手くいかず、かなり濃淡が強く出てしまいました。



ライムウォッシュは部分補修が難しい塗料なのですが、担当のスタッフさんにもご報告した「我が家流のリカバリー方法」をご紹介します。
① 補修箇所にライムウォッシュを塗り、すぐに霧吹きで軽く水を含ませた綺麗な刷毛で境界線を優しくぼかす。
② すかさずドライヤー(風量・熱ともにMAX)を当てて、強制的に白華させる。
③ お気に入りのムラ感になるまで何度か繰り返す。
自然乾燥やサーキュレーターでは上手くいきませんでしたが、ドライヤーで乾燥時間をコントロールすることで、比較的自然に周囲と馴染ませることができました。(※あくまで自己責任の方法です)
真夏の作業で体力的にはとても大変でしたが、少しずつ壁が色づき、理想の空間が出来上がっていく過程には、確かな達成感がありました。

自分で塗ったからこそ、一つひとつに思い出があり、壁のちょっとしたムラや傷すらも愛おしく感じます。
ポーターズペイントでのセルフペイントは、家づくりを自分たちで手を動かして作る良い体験にしてくれました。
これから塗り壁を検討されている方の参考になれば嬉しいです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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